和食の見直し
スローフードを日本人なりに実践してみようと考えるとき、地元の食材を改めて見直すというところから、地域の特産物や郷土料理などばかりに目が向けられがちになりますが、これらは地域によってはわりと豊富であることが多いものの、特に該当するものが思い当たらないという地域もあると思います。
また、スローフードといえば、何か特別な食材を使って、特殊な献立を考えようということになってしまい、毎日の食事がずっとそのような考え方であれば、スローフードはなにやら堅苦しいものとなってしまいます。
日本でスローフードを実践してみようと考えるなら、ぜひ目を向けてほしいのは、日本独特の和食という献立のスタイルです。
和食重視の献立を考えていけば、脂っこいものや肉類中心ではなく、自然と野菜が豊富で魚類中心の献立になっていくと考えられます。
和食はそれぞれの家庭で受け継がれていく手料理であることがほとんどなので、使われる食材が地元で作られたものであったり、味付けなども身体に負担が少ない薄味であったりすることが多いものです。
日本で、スローフードをと考えるなら、改めて和食の良さについて見直してみることが重要であるということなのです。
和食の献立の中に広がっているのは、季節の旬の野菜や、新鮮な海や山の恵みなどで、これらはもちろんスローフードの理念にも叶う、身体にとって理想的な食材となります。
また、日本で昔からとられていた食事のスタイルは、現代のようにダイニングでテーブルとイスというものではなく、畳のある部屋でチャブ台を家族が全員で揃って囲むというものだったと思われます。
食事の時間を、単に身体に栄養を与える、また空腹を満たしておくという機会にするのではなく、家族全員で食卓を囲んで、ゆっくりと楽しく食事をとることも重要なのです。
これによって、それまでは気がついていなかった人とのつながりを感じたり、食事の楽しさを知ったりすることがあり、それこそがスローライフにつながっていくのだろうと思われます。
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